平塚・大磯・二宮・中井 スポーツ
公開日:2022.12.08
中山道場中山凌さん
親子二人三脚で暫定王者
アマボクシング大会で
紅谷町のボクシング塾中山道場(中山健治塾長)のチーフトレーナー・中山凌さん(23)が11月20日、東京都で開かれたアマチュアボクシング大会「B-UP」のバンタム級(54kg)で暫定王者に輝いた。
アマチュア選手だけでなく、元プロなども集う同大会。2分3ラウンド制の1ラウンド目は、背が高くリーチが長い相手選手に近づけず苦戦。しかし2ラウンド以降は、持ち前の観察眼で攻撃を誘い、カウンターを合わせる。チャンスと見るやガードの隙間を縫うラッシュで畳みかけた。「体より頭の方が疲れる戦いだった」と振り返る。
結果は判定勝ち。目標としていたチャンピオンベルトを勝ち取ると、セコンドを務めた父・健治さんと声を掛け合いお互いに涙を流した。
競技の魅力伝える
5歳から空手をはじめ、10歳でボクシングへ。中学3年では全国大会で準優勝し、強豪目黒日本大学高校にスカウトされた。しかしルールの厳しい生活に馴染めず、やがていじめに遭うように。卒業とともに思い切って競技を引退し、もう一つの夢だった役者の世界に入った。
転機は今年4月。父の健治さんがボクシング道場を立ち上げるにあたって、指導者として参加することに。運営を進めるうちに昔の血が騒ぎ始め、大会に出場することになった。中山さんは「ベルトの夢は叶った。次は指導者として、自分のように嫌で辞めてしまう人がいないように、ボクシングの魅力を伝えていきたい」と語った。
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