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平塚版 公開:2023年3月16日 エリアトップへ

特別対談 「スポーツ」と「DX」地域における可能性 県議会議員 森正明 × デジタル大臣 河野太郎

公開:2023年3月16日

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対談した森正明県議(左)と河野太郎デジタル相
対談した森正明県議(左)と河野太郎デジタル相

 神奈川県議会議員(6期)の森正明氏と地元選出の衆議院議員でデジタル大臣の河野太郎氏が対談を行った。森氏はサッカー日本代表を務めたプロスポーツ選手から政界に転身。一方、河野氏はマイナンバーカード普及などDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する立場。湘南ベルマーレのOBと元会長としても縁のある2人が地域における「スポーツ」と「DX」の可能性について語り合った。

部活動の支援

森 河野大臣、よろしくお願いします。私は小学4年生から本格的にサッカーをはじめて部活動の経験もありますが、大臣は平塚市内一周駅伝の区間記録を持つ長距離選手だったんですよね。

河野 学生の頃は箱根駅伝を目指して練習の毎日でした(笑)。学校の部活動でいえば、最近、地域に開放する動きが出てきています。部活動の支援策として考えられることはありますか。

森 昨年、予算委員会で問題提起して、県立公園の改革を進めました。湘南地域もPark-PFIの活用を推進していくべきだと思います。

河野 部活動やスポーツの場づくりの充実が必要ということですね。

森 学校の校庭を地域に開放したり、県立公園を充実させていくことが必要だと思います。県内の公園では、ボールを使ったスポーツを禁止しているところもありますが、規則の緩和も必要だと思いますよ。

河野 スポーツを気軽に楽しめる環境整備も大切ですね。ところで最近、スポーツにおける子どもたちに対する指導が問題視されることがあります。森県議はかつてベルマーレのコーチも経験されていますね。

森 私はベルマーレの指導者時代に、部活動の先生方や地域クラブの指導者の方々に対する講習会をやっていました。そのころは技術論や指導方法が中心でしたけれど、現在では、それだけでは足りず、心理面やメンタル面の指導も求められるようになっています。

 その点はプロのクラブチームでも同じだと思います。そうした声に応えるのも、藤沢市善行にある県立スポーツセンターが担う役割の一つだと考えています。指導者講習会を展開していくことで指導者の意識も変わっていくと思います。今後も県の施設を使ってこうした講習会ができるように支援していきます。

河野 平塚市でもスポーツをやらない子どもが増えているようです。子どもたちがスポーツに親しむ機会を増やしていくために、指導者はどんなメッセージを出していけばよいでしょうか。

森 スポーツだから伸ばせる力があることを知ってもらいたいなと思います。チームワークやリーダーシップももちろんですが、刻々と変わる状況の中で判断する力はスポーツを通じて培われます。『危機的な状況でも落ち着いて最善を選ぶ力』はこれからの時代を生きるために重要です。

スポーツ力向上へ

河野 東京オリンピック・パラリンピックも終わり、神奈川県スポーツ局を今後どう活かしていきますか。

森 ラグビーワールドカップ、ねんりんピックを含め大きなイベントは終わりましたが、その後のスポーツ局の活用方法は正式に決まっていません。

 県として、また携わった多くのスタッフ・県職員の経験を活かさないのはもったいない。神奈川県のプロスポーツと地域スポーツの両方の普及、育成、強化をしっかり推進して、県全体のスポーツ力をもっと上げていってほしいと思います。

河野 神奈川県のスポーツは、プロ野球、Jリーグ、Bリーグをはじめ、多くのスポーツで、トップクラスのチームがひしめいています。これからの「神奈川のスポーツ」にとって成長のポイントは何でしょうか。

森 スポーツと観光、スポーツと地域コミュニケーションなど、スポーツ分野と他業種コラボの推進だと思います。例えば地域の観光と共にスポーツを楽しんでもらうといった体験型の観光を平塚でも推進していきたいですね。

マイナンバー活用

森 それこそ河野大臣がワクチン接種担当大臣として、G7の中で速いペースでワクチン接種を進展されましたが、地方政治もスピード感をもって進めていかないと。

 マイナンバーカードの普及も大臣が担当してから一気にスピードアップして、昨年中に運転免許証の枚数を超えました。普及が進んだこれから、どのように使っていくのでしょうか。

河野 住民票や印鑑証明をいつでもコンビニで取ることができるようになりましたし、確定申告や国民年金への手続、ふるさと納税がオンラインで完結できます。マイナポータルから診療や薬剤処方、特定健診、乳幼児健診の結果なども確認できますし、高齢受給者証や高額療養費の限度額認定証の持参も不要になりました。

 県によっては、マイナンバーカードとアプリを連携させて災害時の避難所登録を行っていたりも。アプリに自分のアレルギーや薬の情報を入れておくと避難所で対応してもらえるようになっています。自治体によっては図書館のカードとして使ったり、選挙の投票入場券として活用したりもしていますよ。

森 どんどん便利になりますね。ちなみに平塚市のマイナンバーカードの交付率は、全国平均、県平均を上回っています。「神奈川Pay」の活用をはじめ、神奈川県もしっかりDXできるように頑張りますので、デジタル庁のサポートをお願いします。

河野 実は平塚市からもデジタル庁に職員を派遣してもらうことになっています。平塚市ならではの活用方法も生まれるといいですね。

森 国・県・市の連携をデジタルの世界でも進めていけたら。今日はありがとうございました。

■構成/すぎさきともかず■制作/湘南メジャーカンパニー■企画/森正明事務所【電話】0463・21・8655【URL】www.morimasaaki.net

森正明県議(河野大臣対談)

平塚市八重咲町26-8

TEL:0463-21-8655

http://www.morimasaaki.net/

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