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張院長の健康コラム【1】 「慢性腎臓病について」
腎臓は血液中の老廃物や余分な水分・塩分をろ過し、尿を作り体外に排出します。さらに尿の排出量を調節し体内の水分量を一定レベルに維持して赤血球を作る、血圧を調整する、骨を強くするなどのホルモンを分泌するなど多彩な働きもあります。「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉があるように、腎臓は肝臓と並んで健康には欠かせない重要な臓器です。しかし腎機能が低下すると「慢性腎臓病」の状態に陥り様々な症状が出現します。
体がむくむ、だるい、尿量や尿の回数が増減する、血圧が不安定になるなどが代表的な初期症状ですが、進行すると心不全や脳卒中など心血管病を惹起します。現在国内の「慢性腎臓病」の患者数は1500万人と推測され、成人の約8人に1人が該当します。重篤な場合の治療は最終的に腎移植や透析治療の導入が必要で、心身に負担が掛かるため早期に察知することが大切です。
まずは尿が泡立つ、尿が赤いといった変化や、排尿回数が多い、尿の一回量が少ないなど尿の状態に注目しましょう。手足や顔にむくみが生じることが多いので症状が続いたら専門医のチェックを。健診などで腎機能低下や尿検査の異常を指摘された場合も同様です。腎臓機能は一度低下すると回復が難しいので、定期的に尿や血液検査を受けることが大切です。
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こどもタウンニュースけんせい4月12日 |