戻る

小田原・箱根・湯河原・真鶴

公開日:2013.10.05

小田原での経験活かす
「稲村クラシック」 優勝の大橋選手

  • 大きな飛沫をあげ波を刻む

  • 「夢は世界一」と大橋さん

  • 稲村ケ崎を埋め尽くすギャラリー

 サーフィンの大会「イナムラサーフィンクラシック」が9月26日、鎌倉市稲村ガ崎で24年振りに開催され、茅ヶ崎市在住の大橋海人選手(21)が優勝した。



 大橋選手は、一年を通し世界各地の大会を転戦する中、帰国時には、小田原の海でも仲間と自由にサーフィンを楽しむ。「小田原の波は世界レベル。海外にいても『いい波が立った』と聞けばすぐにでも帰ってきたいくらい」と絶賛する。



 「イナムラサーフィンクラシック」は、大きなうねりが届き、波が綺麗に割れるなど、諸条件が揃った時にのみ開催される特殊な大会。選手には当日、もしくは数日前に主催者から開催が通達されるという、サーファーにとって伝説的な大会だ。前年のプロランキング上位者や過去の優勝者など約40人のみが参加できる。



 当日は身の丈をゆうに超えるほどの大きな波が押し寄せ、開催を心待ちにした約3000人のギャラリーが近隣を埋め尽くした。「自分がいい波に乗って楽しむことで、観客を沸かせたい」と話す彼のライディングは観客を魅了し、波打ち際まで波を乗り継いでくる度に大きな歓声が起こっていた。



 大橋選手は父の影響で3歳からサーフィンを始めた。「気がついたらやっていた。ご飯を食べるように、波があるから海に入る。あって当たり前のもの」だという。大橋選手の父もかつて同大会に招待されていたが、開催されることなく、若くして他界した。厳しい父で、下手なライディングをすると殴られたこともあったという。夢は世界一という大橋選手。「親子というより海の先輩」と振り返る父に「親父が成し得なかったことをできた。きっと喜んでくれている」とうれしそうに話した。

 

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの新着記事

    小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS