小田原版 掲載号:2013年11月23日号
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凛と 大和撫子 池田 道子さん  67歳

 シュッシュッと畳の上をすべる足袋。裾をさばく衣擦れの音が耳に優しい。

 池田屋の女将・道子さんの日常は、この30年ほど毎日着物。日常着なら、急げば5分で着つけられる。帯を締めた後、お腹のおさまりを確かめるようにポンポン。気持ちもしゃきっとする、一日の始まりだ―。

 小田原市内で菓子店を営む実家で、幼い頃から販売や事務の仕事を手伝ってきた。高校卒業後、当時小田原にあったドレメ学院で洋裁を学んだ。針仕事好きは今も変わらず、店を訪れたお客さんにプレゼントする小物を、暇さえあればちくちく縫う。

 母が池田屋のお得意さんだった縁で見染められ、26歳で嫁いだ。「大姑に姑、舅に加えて番頭さんもいたのよ」と振り返る往時は、和装の最盛期。手入れに戻ってきた着物を手に取ると、自然と笑みが浮かぶ。「自分の娘を嫁に出すみたいなものだから、元気に帰ってくるとうれしくて」。反物を巻く手からは優しさが伝わる。

 取材の直前、41年間の結婚生活を共にした夫を見送った。「年上から可愛がられ、仲間から慕われ、身勝手だけど最高に幸せな人だった」。夫と切り盛りした店、簡単にはやめられない。「死ぬまで着物につきあいたい」。

 頼りにしてます、女将さん。
 

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