小田原駅から「お引越し」 ダイヤ街商店街に小便小僧
かつて小田原駅東口に設置されていた小便小僧の像が、ダイヤ街商店街に移設された。4月26日には、JR小田原駅の土屋昇副駅長らを招き、移設を記念して除幕式が行われた。
小田原駅の小便小僧は1950(昭和25)年10月、旧駅舎の改札横に建立。2003(平成15)年の新駅舎と東西自由通路の開通後、東口2階のペデストリアンデッキに移設された。しかし水道設備がないことなどから12年9月に撤去されていた。
JR小田原駅では、駅周辺の賑わいのために活用してもらえれば、と駅前の商店街に移設を打診。東口の10の商店街(東通り、錦通り、駅前、ダイヤ街、おしゃれ横丁、緑一番街、中央通り、お城通り、銀座通り、お堀端通り)が共同で譲り受けることになりなった。各商店街では「駅前の新名物になれば」と期待をかけている。
小便小僧のほかに陣羽織、烏帽子、小便小僧の言われなどを記載した建立当時の看板なども合わせて寄贈された。
像は、JR東日本発足1年を記念したイベントで愛称を公募。建立年月の「25年10月」をもじって「ニコット」ちゃんと命名されている。