交番にAEDを設置 市内37カ所の全警察施設
神奈川県は今年度、県内すべての交番・駐在所などの警察施設にAED(自動体外式除細動器)を設置する。小田原市内では5月12日時点で警察署と交番、駐在所計37カ所への設置が完了。AED設置を周知するステッカーが入口に貼られた。
警察施設にAEDを設置することで、救護の推進と救命率の向上を図ることが目的。県内には交番・駐在所などの警察施設が670カ所あり、今年度中に656カ所に設置される。予算は4288万円。
警察官へのAED操作に関する訓練は、赤十字救急法指導員の資格を持った署員が指導。市内では358人の全署員が訓練用のAEDと人形で、使い方を実際に体験したほか、心肺蘇生法などを学んだ。
市内には2014年5月13日現在、保育園や小中学校、市役所、市民会館、かもめ図書館など、112の公共施設にAEDが設置されている。またパチンコ店などが加盟する小田原遊技場組合やバス会社なども、万が一の緊急事態に備え、安全対策の一環として独自にAED設置に取り組んでいる。
小田原警察署警務課は「人命救助が第一。緊急時は警察官が不在な場合でもぜひ、AEDを使用してほしい」と呼びかけている。
なお、今回設置されたAEDが収納されたケースは、急病人がいることを周知するため、扉を開けると大きなブザーがなる仕様となっている。
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