芸術文化創造センター 完成は半年延期へ 財源不足も懸念
小田原市は1月27日の市議会厚生文教常任委員会で、2017(平成29)年11月の開館を目指す芸術文化創造センターの完成が事業費の増加などを理由に半年ほど遅れることを明らかにした。
市文化部は同委員会で、建設業界の現状をもとに工期を見直し、建物完成をこれまでの2017年3月から9月に変更し、総額65億円の建設費では「(建設が)厳しい」との現況を伝えた。
さらに国や県からの交付金が、当初の見込みより低く、満額の確保が難しい現状がある。交付金の確保について同部は、「全国各地の交付金の要望で内示率が低くなっているのは確か。シミュレーションをしながら、多くの交付金がもらえるように努力していく」と話した。これは昨年工期が延長になったお城通り地区再開発事業と同じ構図で、万が一財源が不足した場合は「新たに市債を発行するか、一般財源で一時的に対応する可能性もある」とあくまで自己財源の中で対応するとした。
昨年3月の定例会で加藤憲一市長は、同センター建設について「前計画である(仮称)城下町ホールと比較すると大幅な機能向上が見込まれる」とし建設費用については「57億円を下回ることが見込まれる」としていた。これに労務費の上昇や消費税率10%を勘案したうえで「65億円程度と想定している」と述べていた。
3月定例会は2月19日(木)に開会。新年度予算案の審議でも大きな議論となりそうだ。
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