世界の蘭が一堂に会する「世界らん展日本大賞2015」(読売新聞社ほか主催)のフラワーデザイン審査部門で、市内栄町の花店「ハナマサ」に勤務する椿尚美さん(35)=写真下、関連に人物風土記=が最優秀賞を受賞した。
椿さんは、昨年に続き2度目の挑戦で最優秀賞を射止めた。
フラワーデザイン審査部門は、応募デッサンの選考を経て、本大会へ勝ち進んだ作品45点で審査された。椿さんは、今年で25周年を迎えるらん展にちなみ、「Anniversary・蘭祭」をテーマに製作。5種の蘭を含む7種類の花で作ったリースをアクリル板で挟み、下部のグラスから主役の蘭が伸びる、高さ90cmの独創的な作品だ=写真左。
デザインが決定したのは昨年8月。「円から突き抜ける感じ」を表現したいとの着想から、1カ月ほどでデッサンを描き上げた。本大会に臨む作品づくりのため、花材のらんを探しに訪れた花農家で、形状・長さともに理想に近い花を見つけた時には、思わず歓声をあげたという椿さん。リース部分までを店舗で活け、仕上げは審査前日の2月12日に会場の東京ドームで行った。翌13日午前の審査が行われるまで、茎の長い蘭が完成時の姿を保てるか「心配で寝られなかった」が、最優秀賞の知らせを電話で受け、喜びに包まれた。
会場で仕上げを手伝った河野精一朗社長は「本人にしか見えていなかった完成図が、ぴたりと決まった。賞をとったことで評価もついてまわるが、これからまだまだ伸びてほしい」とエールを送る。
大会を振り返って椿さんは、「自分一人の力ではなし得なかったこと。喜んでくれる人がたくさんいることが、なによりうれしいです」と、周囲への感謝と喜びを述べた。
世界らん展は明日22日(日)まで東京ドームで開催中。午前10時から午後5時半(入場は4時半まで)、入場料は2200円。詳細は【URL】http://www.jgpweb.com/
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