大雄山線緑町駅から錦通りへ続く栄通り商店街が4月1日から、「うらちょう商店街」(藤井香大会長)と名称を変更して再スタートを切った。
栄通り商店街は、商店主の高齢化など活動が衰退し、「開店休業」状態だった。立て直しを図ろうと2013年末から若手が奮起し、対策について話し合いを進める中、旧町名の「浦町(うらちょう)」の名称を復活する案が出た。
藤井会長は、「(栄通りの)認知度が低かったので、地域の人に親しまれ、良く知られている旧町名からとった。『裏町』の意味にも取れるが、ディープな飲食店が数多く立ち並ぶ、『浦町』の楽しさを知ってもらうきっかけになればうれしい」と期待を寄せた。
加盟店0→60へLED灯設置に向け奔走
旧栄通り商店街の加盟店はほぼゼロ、商店街としての活動は「休眠状態」。会費の徴収もままならず、商店街が維持管理する街路灯の電気代すら工面できないようになり、一昨年には消灯する話が持ち上がった。
藤井会長をはじめとする商店街の若手店主らは、「街路灯を消してはならない」と奮起、毎月会合を開いて話し合いを進めてきたが、電気代の確保には至らず。昨年2月には、本当に通りから明かりが消え、地域住民からは「怖い」「防犯面で不安」などの声が上がっていた。
そこで、藤井会長らは新規会員の確保に向け奔走。熱心な説得により会員は順調に増え、6月には再び街路灯に明かりがともった。
活動を機に商店街加盟店は60店舗ほどに膨れ上がった。会員らは一致団結し、経費削減を目的に再点灯した街路灯をLED化しようと活動を進めている。
5月31日(日)には、昇平堂パン屋から大雄山線緑町駅前までを歩行者天国にし、街灯の点灯式典とイベントも開催する予定だ。藤井会長は「街路灯の恩恵は、みんなが商店会費や労務を負担してくれたからこそできた。盛り上がりを色々な形に繋げていければ。ぜひ楽しみにしていてほしい」と来場を呼び掛けている。
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