文献に登場して今年で900年の「かまぼこ」を世界に発信しようと明日10月4日(日)、長さ100mの板かまぼこ作りが行われる。市内本町のなりわい交流館横の通りで、午前9時40分スタート。当日はギネス記録の認定員が立ち会う。雨天中止。
神奈川県、小田原市、小田原蒲鉾協同組合、小田原かまぼこ通り活性化委員会が一体となって臨む世界記録。10月22・23日の「未病サミット神奈川2015in箱根」の関連イベントとして、ヘルシー食品のかまぼこを幅広くPRしたい考えだ。世界一を狙うかまぼこ店・鱗吉(うろこき)の田代守孝さん(40)は、「構想は8年前から。記録達成により、イベント会場のかまぼこ通りや地域活性の起爆剤になれば」と期待を寄せる。
かまぼこ作りは、応募1550人から選ばれた県内外の447人が挑戦。板の上にすり身を盛りつけ、参加者が形を整えていく。その後、蒸す作業が必要となるが、前例のない長さを一気に蒸しあげる機械はない。そこで、協力したのが小田原林青会(小高誠仁会長=人物風土記で紹介)だ。
100mのかまぼこ板は、市内久野の山林から切り出した椹(さわら)の丸太を製材、長さ4mのパーツを25個つなぎ合わせる。板には蒸気を送り込むゴム管のスペースを設け、コの字型の木材で板を覆い、中でかまぼこを蒸しあげる。
かまぼこ店13軒と酒造13蔵がタッグ
また、午前10時から午後5時まで、県内の酒造13蔵と市内かまぼこ店13軒による『純米酒かまぼこフェス』を同時開催。千人を対象に2千円で日本酒が飲み放題(限定升・ストラップ付)、先着100人には希少酒が1杯飲める特典も。チケット販売は8時から。中澤酒造(松田町)の鍵和田亮さん(29)は「神奈川のお酒は地元での消費量が少ないので味わってほしい」と話す。当日の問合せは蒲鉾協同組合【電話】22・4068。
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