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小田原城「どうだった?」 展示内容、映像、参加型が好評

経済

公開:2017年4月15日

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雨中でも多くの人が訪れた=8日
雨中でも多くの人が訪れた=8日

 小田原城天守閣に人が押し寄せている。リニューアル後の2016年度入館者数が77万人を超え、53年ぶりに最高記録を更新。”平成の大改修”を終えた城を、人はどう感じたのか。入館者に迫った。

 「やっぱりお城には桜が合うわね」。桜が見頃を迎えた4月8日、小田原城天守閣はにぎわいを見せていた。雨が降り続く中、県内外、さらには外国から訪れた人々で登城口には行列もできた。

 入城すると、まず目に飛び込んでくるのが「全国『天守』高さ比べトップ10」。各城の高さを比較する展示に、「小田原は高いんだ」「あそこのお城も行ったことがある」と入館者が会話に花を咲かす。1階は江戸時代、2階は戦国時代とフロアごとに展示を分け、3階には甲冑や刀剣、4階では写真を中心に城の歴史を紹介。5階には、江戸時代にまつられていた摩利支天像の安置空間が再現されている。小田原城に何度も来ているという埼玉県の加藤秀明さん(60)は、「きれいになっていていい。映像もあって見やすくなった」。

 『天下統一への総仕上げVS理想の国づくり存続』─。小田原合戦をドラマ仕立てで再現した映像には、ふるさと大使の俳優・合田雅吏さんも北条氏直役で出演。「力を入れて作り込んだ」と市担当者は言い、熱心に見入る人々の姿が目立つ。3歳と5歳の男の子を連れ、圏央道で東京都府中市から訪れた井上祐太さん(34)は、「秀吉に城を明け渡すシーンを息子が10回ぐらい見ちゃって。子どもたちも楽しんでくれた」と喜んだ。

「景色が1番きれい」

 全国の城巡りをする男性は、「他と比べて展示の説明が詳細」と評し、リニューアルによって拡充した情報量に満足気な様子。女性4人組で入館した瀬賀未久さん(31)や吉岡いずみさん(40)は、甲冑の顔出しパネルで写真撮影。ほかにも、小田原城検定クイズなど参加型の仕掛けが好評を得ている。市内在住の濱舘絢子さん(35)は、天守閣からの眺望も特長だと語る。「海に山、街と変化に富んでいて、景色が1番きれい。あそこに登ると、小田原がいいところだと再認識できる」

 改修後、年間入館者数が過去最高を記録した結果に、諏訪間順館長(57)は手応えを感じている。「数字だけでなく、入館者の感想を見ると満足度も高まっている」。今年度はこれまで年3回だった特別展を4回に増やし、リピーターも含めてさらなる集客を狙っていく。

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