防災の日の9月1日(金)、酒匂川スポーツ広場を中央会場に「第38回九都県市合同防災訓練」(2017年度神奈川県・小田原市合同総合防災訓練〈ビッグレスキューかながわ〉)が行われる。実施時間は午前9時から午後0時15分まで。荒天時中止。
九都県市とは東京都、埼玉、千葉、神奈川県、さいたま、千葉、横浜、川崎、相模原市。首都圏を構成するこの地域で発災し、被災地独自で十分な応急措置ができない場合、相互連携と協力のもとで応急対策を円滑に遂行するための協定を神奈川県が締結している。
九都県市は、毎年輪番制で幹事を定めており、今年は神奈川が幹事県。2014年の県市合同訓練の実施実績や海、山、川といった自然条件に応じた訓練が可能な小田原市へ開催地の打診があった。県内では過去に横須賀市(2008)、平塚市(2000)、開成町(1993)等で開催。
訓練は大規模災害時における自治体と防災関係機関の相互連携強化と広域応援体制の確立、地震や津波などの県域特性に応じた災害対応力の向上が目的。参加は国家機関、自治体のほか、自衛隊、海上保安庁、在日米軍、日本赤十字社、米国赤十字社、消防本部、警察本部、医療関係機関、公共機関、民間事業所や山王網一色、足柄、二川、酒匂・小八幡地区自治会連合会等の市内自主防災組織。
「関東大震災」級想定陸上、沿岸で同時展開
中央会場の訓練は「関東大震災(マグニチュード8・2)の類似地震/最大震度7」を想定。小田原大橋の東西に6エリアで、救出救助、ライフライン復旧、医療救護活動、住民参加型などで訓練を展開。そのほか、一般人も入ることができ自然災害、降雨、起震車などの体験型車両や、各機関の特殊車両が展示される防災フェアエリア(午後1時まで/入場無料、申込不要)もある。
また、小田原市は相模湾に面し、津波被害も想定されるので、酒匂川河口や酒匂中学校で中央会場と同規模災害を想定した津波対策訓練も実施。9時半より発災から津波避難ビルや校舎屋上への避難、負傷者の搬送、応援部隊上陸訓練を展開。海上には自衛隊の「おおすみ」型輸送艦が停泊し、艦搭載の大型ホバークラフトで広域応援部隊の輸送、上陸やヘリ・航空機で海上漂流者の救助も実施する。
市防災対策課では「関東大震災から丸94年。小田原は震源地ともいわれ、被災地。百年を超える前に小田原で開催するこの機に、自衛隊の参加などで相当大規模なものになるが、単に『すごい』で終わらせず、今一度防災対策の意識付けの契機にしてほしい」と話した。
当日はJR鴨宮駅南口から15分間隔で無料シャトルバスを運行。午前6時半〜午後2時。また、訓練に伴い、「小田原大橋東側」信号から国道1号線に抜ける「酒匂橋東側」信号までの区間で交通規制がある。
問い合わせは同課【電話】0465・33・1855へ。
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