立春前日の2月3日、市内各所の神社などで厄を払い無病息災を祈る、節分イベントが開催された。
大稲荷神社
北条氏の時代から続くという城山の大稲荷神社では午後4時から「節分追儺祭」が行われ、子どもから大人まで境内を埋め尽くすほどの人が集まった。
人混みをかき分けながら赤鬼と青鬼が現れると、泣き出す子どもの姿も。その後「福は内」の掛け声とともに本殿から地元名士らによる豆まきが始まると、福豆をつかもうと皆、必死で手を伸ばしていた。
国府津から家族と初めて参加した6歳の男の子は「豆が2袋、お菓子3つ取れた!」と興奮気味。近隣からお母さんと歩いて来た5歳の男の子は「鬼が怖くて泣いちゃった」と話した。
城源寺
城山の城源寺(古林哲茂住職)で節分会が行われた。例年落語家や民謡歌手の出演もあり、この日を心待ちにしていた近隣の住民ら約80人が集まった。
本堂で湯河原出身の民謡歌手小山みつなさんと津軽三味線奏者の高橋竹童さんが見事な歌声と演奏を披露。春風亭柳橋さんと桂夏丸さんの落語では、軽妙な語り口にたびたび笑い声が起こった。その後、お楽しみ抽選会が行われ米やミカンや有名レジャー施設のチケットなどが当たるとあって、当選番号が読み上げられるたびに会場は沸いた。
最後に「福は〜内」の掛け声に合わせて豆がまかれると、今年の無病息災を願い来場者は声を上げながら福豆を受け取っていた。