小田原市内の御幸の浜と江之浦の海水浴場がきょう7月14日(土)、そろって海開きを迎える。来場者数が減少の一途をたどるなか、御幸の浜では新たな海の家がオープンするなど活性化に向けた動きもある。
1968年度の調査開始以降、御幸の浜の最多来場者数は71年度の約46万人。以降は減少が続き、87年度を最後に10万人を下回る。過去最低は昨年度の約9200人。悪天候が影響したと見られ、2012年度からは海水浴場の開設期間が半月ほど短縮されたものの、初めて1万人に届かなかった。一方、江之浦では記録が残る10年度以降の最多は約9100人。最低だった昨年度は約1800人だった。
こうした傾向は、神奈川県内で他に23カ所ある海水浴場でも同様。県内最多の片瀬西浜・鵠沼では昨年度が約112万人で、5年前との比較で約半数に減っている。
市観光課では「海水浴客は、幼い子どものいる家族連れや若者がほとんど」とし、減少要因のひとつに少子高齢化をあげる。また、「昔は夏と言えば海水浴のイメージが強かったが、今はレジャーが多様化していることも影響している」と分析。市は小田原の貴重な観光資源としてインターネットなどを通じてPRを進めるが、両海水浴場とも近隣に大型駐車場がないこともあり、利用客は地元住民が中心のようだ。
レジャーの拠点に
そんななか、御幸の浜では今季から新たな海の家「サンシャインふうま」が開く。市内で学習塾を経営する櫻井広利さん(65)が手掛けるもので、「西湘バイパスの開通以降、小田原の人にとって海が少し縁遠くなってしまったことに寂しさを感じていた」と一念発起。老若男女が集いやすい環境をめざし、海の家では百人一首大会や武道実演会など斬新な取り組みも企画しているという。
地元のサーファーも、小田原の海をレジャースポットとして盛り上げようと熱心だ。御幸の浜を会場に昨年企画した「小田原ビーチパークプロジェクト」を、今年も7月8日に開催。スタンドアップパドルやビーチヨガ、海岸清掃など、マリンアクティビティを気軽に体験できるイベントで、昨年の3倍にあたる約450人が参加するなど盛況だった。
会場には白いパラソルや白い壁を設置し、リゾート感を演出。市内外から訪れた参加者同士が、くつろいで交流を楽しむ姿も見られた。主催した小田原サーフィン協会理事長の宮原元紀さん(38)は、「海を楽しむ方法は多様。多くの人が訪れることで、地域の活性化にも結び付くのではないか」と感想を話していた。
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