国内各地から集まったフローリストと華道家、フラワーデザイナーの6人が対戦形式で、即興で作品を作り上げる「花いけバトルin小田原城」が10月6日、小田原城址公園の本丸広場で開催された。小田原箱根商工会議所が主催する小田原箱根大博覧会のクロージングイベントとして初開催。
1試合の制限時間は5分間。スタートの合図とともに出場者はステージ下に用意された約70種類の花や流木、竹などを取ってはステージに上がり、器に花を活けていった。会場にはタイマーが設けられ、残り時間を知らせるアナウンスの声も重なり、観客は手に汗を握りながら出場者の動きに見入った。
勝敗は、どちらのパフォーマンスが優れていたかを観客が色つきのカードで示して決定する。地元から出場した河野精一朗さん(ハナマサ)は、全国的なコンテストで入賞経験もあり、初出場で会場を沸かせたが惜しくも敗退。「完敗でしたが、すがすがしい」と観客からの熱い視線を思い出しながらコメント。杉崎尚人さん(御室流)は敗者復活から準決勝まで進出。「多くの人に花への関心を持ってもらえたのでは」と振り返った。
準優勝には、市内小竹在住のフローリスト・斑目茂美さんが入った。「悔しいけれど、(イベントを通して)これまで花に興味が無かった人にも何かを感じてもらえたら」と笑顔を見せた。