薙刀術 400年経て宗家が小田原へ 建入久代さんが21代襲名

文化

掲載号:2019年2月16日号

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指導に熱が入る建入さん(左)
指導に熱が入る建入さん(左)

 日本最古の薙刀(なぎなた)術とされる「戸田派武甲流薙刀術」の21代目宗家を市内中町在住の建入(たちいり)久代さん=人物風土記で紹介=が襲名する。あす2月17日(日)に、ホテルオークラ東京で襲名披露式典が行われる。

 戸田派武甲流薙刀術は日本最古の薙刀術として約450年の歴史をもつ。越前福井の戦国大名・朝倉義景の家臣で剣豪として知られた戸田清眼(富田勢源)が流祖。その後、流儀が北武蔵に移り、北条氏康の三男で鉢形城(埼玉県大里郡寄居町)の城主だった北条氏邦(1548〜97年)に伝えられた。2代宗家の氏邦が亡くなった後、妻・大福御前が3代目に。そして強矢(すねや)佐登夫(14代)まで氏邦の家臣である強矢家が守ってきた北条氏ゆかりの古武術だ。

 流儀は、戦国時代の甲冑武術。薙刀に対して日本刀の型で対峙する流派が多いなか、薙刀と薙刀の合薙刀の型が11本あるのが特徴だ。2m以上ある木製の薙刀を使い、間合いや足捌きなど素早い動きで相手を制する技法を主にしている。

 近代では宗家は門下生へと受け継がれるケースが多い。今回、建入さんの襲名は20代宗家の中村陽一さん(静岡県)が病気で急逝し、7回忌を経て決定。2代氏邦から約400年を経て北条氏ゆかりの武術が小田原で守られることになる。

 市内の活動はスポーツ会館で毎週日曜の稽古。国内でも継承者が少なく、市内在住の20代から60代の10人ほどが建入さんの指導のもと励み、伝統を守っている。また演武を小田原ちょうちん夏まつりや風魔まつりをはじめ、日本全国で行い、幅広く普及活動も行っている。

あす都内で襲名披露

 明日、開かれる建入さんの襲名披露には、(公財)日本武道館や日本古武道協会の理事なども来賓として訪れ、天然理心流や北辰一刀流などの演武、観世流の能披露なども行われる。

 建入さんは、「歴史を守るという使命を肝に銘じて、真剣に稽古に励んで流派の技と心を追求していきたい」と語った。

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