泉中学校出身で北海道日本ハムファイターズにドラフト7巡目で入団した福田俊投手(22・小田原ボーイズOB)が沖縄県国頭村で行われている春季二軍キャンプでアピールを続けている。
日焼けした小麦色の肌が充実した1年目のスタートを物語っていた。キャンプ2日目の2月2日からブルペン入りした左腕は、「日焼けしやすいのですぐに黒くなってしまう。最初の方は天気も良くて投げやすかった」と笑顔で汗を拭った。
2週間で7度ブルペンに入るなど、好調をアピールした福田投手は、アメリカ・アリゾナ州から帰国した一軍の選手たちが合流して間もない2月16日に行われた紅白戦で5回表に出番がやってきた。プロ初実戦のマウンドとなったこの日は「一軍選手の雰囲気の違いに緊張した。普段はあまり緊張しない方なので」と言うが、試合は実力トップクラスの西川遥輝選手、大田泰示選手らを相手にすべて内野ゴロに仕留め、1イニングを三者凡退に抑えた。
福田投手は「久しぶりの実戦を楽しめた。結果的に3人で抑えることができて良かった」とほっとした表情を浮かべたが、「今日の内容に満足してはいけない。変化球が抜けてしまったのでブルペンで投球を見直したい」と早くも次を見据えた。
また、この試合の両先発は昨夏の甲子園を沸かせた同期入団ながらも年下の吉田輝星投手と柿木蓮投手だっただけに「自分の方が二人よりも長く生きているだけに負けたくない」と飛躍を誓った。