「小田原のウニ」出荷なるか 市内産ミカンの皮も餌に

社会

掲載号:2019年6月8日号

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古谷部長の手の上に座るムラサキウニ
古谷部長の手の上に座るムラサキウニ

 海の「厄介者」として県沿岸部で問題になっているウニが、小田原市漁業協同組合青年部の手によって「宝」へと変化しようとしている。今年4月から畜養を始めたウニが、出荷間近まで成長。県内初のウニの出荷となるか期待される。

 畜養するのはナガウニ科ムラサキウニ。2017年に県水産技術センターがキャベツなどの野菜をエサに、ウニの養殖技術を開発している。

 温暖化の影響で市沿岸海域にウニが増加。海藻類を食べ尽くし、藻場が減少する「磯焼け」の原因のひとつにもなっている。天然の状態では身が詰まっていないため食用として活用できず、駆除の対象になっている。そこで青年部は今年の3月、厄介者となっているウニを地元の資源に変えようと同センターを視察。畜養技術を習得した。

 畜養は同センター相模湾試験場(市内早川)の専門家も協力し、4月から開始。青年部のメンバーが海へ潜り、ヘラなどを使って手作業で捕獲。新港で約430匹を専用のケースで飼育している。

県初の出荷期待

 エサは、県産のキャベツと市内産のミカンの皮。市内のスーパーから廃棄されるキャベツの外側の葉を譲り受け、ミカンの皮も農園から提供を受けている。100匹あたりキャベツ1玉を週に2回、色味を良くする効果があるミカンの皮も与える。

 通常ウニは4月から6月にかけて身が大きく成長し、最も畜養に適している。青年部が畜養したウニも、開始から2カ月で食用となる5房の生殖巣を持つまでに成長した。

 ウニの畜養で最も重要なのが水質の管理。10日に1回水を入れ替え、飼育ケースは常に水を循環させている。同センターによると、水質の管理が不十分だと死ぬこともあるという。そのため、糞やエサの残りを食べて水質をきれいにするナマコもケース内で育てている。

 県内ではこれまでに各地で畜養試験が行われたが、いずれも出荷まで至っていない。関係者らとの間で商談が決まれば、早ければ今月中に県内初の出荷となる。

 同部の古谷玄明部長は「小田原のウニが特産品として広く出荷できるように今後も力を入れていきたい」と期待を込めた。

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