人類初の月面着陸から50年を迎えるにあたり、かもめ図書館(古矢智子館長・小田原市南鴨宮)では搭乗員のサイン入り封筒や関連図書などを集めた企画展を開催している。
封筒に記されたサインは、アポロ11号の船長だったニール・アームストロングさん、操縦士のマイケル・コリンズさん、バズ・オルドリンさんの直筆。打ち上げ日が入ったケネディスペースセンターの消印も押されている。
これは当時高校1年生で、切手収集が趣味だった松田町在住の男性が図書館へ提供したもの。消印に価値を求める愛好家もいることから、所有していたアポロ8号の切手に「11号の打ち上げ日の消印があったらおもしろい」とアメリカ航空宇宙局(NASA)に手紙を送ったところ、3人のサインを添えて返送されてきたという。
「人々の宇宙への期待や夢、盛り上がりを感じてほしい」と男性から資料提供を受けた古矢館長は、「小学生の頃、アポロ11号が持ち帰った月の石が大阪万博で展示されて学校でも話題だった」と懐かしむ。歴史的快挙を成し遂げた宇宙飛行士のサインを目の当りにし、「私も興奮しました」と話し、「夏休み中の子どもたちにも見てほしい」と話した。
展示は7月31日(水)まで(22日(月)は休館)。午前9時から午後7時(土日祝は5時)。(問)【電話】0465・49・7800