大阪で法律事務所を夫夫(ふうふ)で営む2人の男性弁護士カズとフミの日常と、彼らのもとに相談に来る人々を描くドキュメンタリー映画『愛と法』。小田原映画祭シネマトピア2019の期間中、9月14日(土)午後1時30分から小田原コロナシネマワールドで上映される。料金1千円。
東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞、香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、文科省の特別選定を受けるなど国内外で評価される同作品で、初監督を務めたのは小田原出身の戸田ひかるさん(36)。10歳でオランダへ移り、ユトレヒト大学で社会心理学、ロンドン大学大学院で映像人類学・パフォーマンスアートを学んだ。
本作品の撮影は2014年10月から約3年間。カズとフミを中心に、セクシュアル・マイノリティ、無戸籍者、「君が代不起立」で処分された教師など、それぞれの生き方と社会の仕組みとの間で葛藤を抱え生きる人たちを描いている。
海外で多様な人種や価値観の中で育った戸田さんは、「日本では『当たり前』の枠組みに入り込めないのがマイノリティ。寛容性の無い社会で生きづらい人もいる」という。上映を前に「誰にでもマイノリティの部分はあると思う。自分たちとつながっているリアリティを感じてもらえれば」と語った。当日上映後の午後3時頃から戸田さんのトークイベントも行われる。
小田原映画祭は9月7日(土)〜15日(日)、小田原コロナシネマワールド、オービックビルほかで20作品を上映する。前売り券はハルネ小田原まちかど案内所、平井書店ほかで販売中。(問)実行委員会・大塚さん【電話】090・7214・6401
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