小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2020.02.08
社会保障をリベラルに
井手さんが新著
小田原市南町在住で慶應義塾大学経済学部教授の井手英策さん(47)の新著『いまこそ税と社会保障の話をしよう!』が、このほど発売された。フェイスブックでつながっているが、面識がほとんどなかった人たちと交わした対話集で、「貯蓄ゼロでも不安ゼロの社会」を実現するための社会保障について、リベラルな視点でまとめている。
井手さんは小田原市の後期基本計画の策定に外部有識者の一人として参画。2017年には小田原市生活保護行政のあり方検討会座長を、現在は、おだわらSDGs実行委員会アドバイザーを務めている。また、毎月「おだわら義塾」を開講するなど、市民向けに学びの場を提供している。
14年に家族で小田原へ引っ越してきた井手さんは、リニューアルした小田原城天守閣の入場料をすべて熊本城復興のために寄付した市の決定に「人の苦しみを分かち合う精神が徹底している地域」と感銘を受けたという。新著では自身の生い立ちにもふれており、「税金もまた、推譲そのもの。困っている人を自己責任論でバッシングするのではなく、痛みを分かち合える時代へ」と話している。
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