報徳仕法の隠れた偉人に光 豊田正作の墓碑に案内板

社会

掲載号:2020年2月29日号

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上・お披露目会を行った、左から濱武住職、田嶋会長、高橋専務右・正作の墓碑
上・お披露目会を行った、左から濱武住職、田嶋会長、高橋専務右・正作の墓碑

 二宮尊徳が600に及ぶ農村を復興させるために用いた「報徳仕法」を広めた小田原藩士・豊田正作の功績を残そうと、このほど東寺真言宗・華木山蓮上院(小田原市浜町)にある正作の墓碑に案内板が設置された。2月6日には、同寺でお披露目会と墓前供養が行われた。

 昨年1月から上映されている映画『二宮金次郎』にも登場する正作は、桜町(現・栃木県真岡市)の復興に努める尊徳を封じるために障害を講じたが、小田原藩主・大久保忠真により召還させられた。その後、尊徳に教化され支援者となり、尊徳が死去した2カ月後の1857年1月、後を追うように死去した。

感謝を表し有志が建立

 正作の墓碑は山田家墓域内にある。報徳博物館の調査によると、正作が死去した後、豊田家の家計難により七回忌を迎えても墓石が建たなかったため、町方・村方の有志一同で感謝を表し墓碑を建立したという(同博物館の月刊機関誌『かいびゃく』1992年6月号より)。小田原市城内国民学校で校長を務めた永井福治さんが42年に綴った『報徳と小田原』には、もともと同寺境内の別の場所に建てたものを、無縁仏になるのを心配した親戚が山田家墓域内に移したことが記されている。また、同博物館の斎藤清一郎さんが行った92年の調査では、山田家墓域中央に墓石がある山田雅嘉は、正作と同じ小田原藩士で同僚の関係にあったという。横浜市に住む雅嘉の子孫の山田浩司さんは「明治生まれの祖母から聞いたことはあったが、詳しいことは知らなかった。経緯がわかりありがたい」と話している。

 案内板は映画『二宮金次郎』実行委員会の万葉倶楽部(株)(高橋弘会長)と、尊徳を顕彰し、報徳仕法の実践を説く報徳 九転十起人生塾(田嶋享塾長)が連名で企画。案内板の設置に立ち会った同社の高橋眞己専務は「映画のDVD販売も始まり、これを契機に報徳仕法を広めていきたい」と話す。濱武快晃住職は「昨日の敵は今日の友。現代においても心を一つにすることが大切」と語り、「多くの方にお参りしてもらえれば」と期待を寄せる。
 

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