今できることで地域に活力を届けたい―。
小田原市栄町の飲食店「ぐるりくるり小田原」(栄町2の7の2)が手作り弁当100食の無償提供を毎日午後4時から実施している。
4月18日から行っているのは「一期一笑(いちごいちえ)弁当」の提供。県内や沖縄県などで飲食事業を手がける(株)WOKINIの香取淳代表取締役(50)が行う取り組みだ。
日替りで3種、100食分の弁当を無償提供するほか、有料(1食750円)販売分も確保し、売れた個数を翌日の無償提供分に追加している。
「いま困っている人に笑顔で元気になってほしいと考え、飲食人として何か始めたいと思っていた」と話す香取代表。インターネットでの告知に加え、一人親世帯といった困窮する家庭への訴求を高めるため小田原市に相談するなど、情報の拡散も行っている。
食材提供や他店からの追加メニューなど支援も広がりつつあり、手ごたえを感じているという香取代表。「窮地にある飲食店だが、文句ばかり言っても変わらないこともある。まずは自分たちでできることで思いやりの気持ちを表したい」と話している。
弁当の提供は5月6日まで実施予定。各日なくなり次第終了。詳細はぐるりくるり小田原【電話】0465・43・6075へ。