爪痕伝える震災石 地元有志が石彫施し、名刻む

文化

掲載号:2020年5月9日号

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震災石と(左から)内田さん、廣井さん、田中さん
震災石と(左から)内田さん、廣井さん、田中さん

 1923年(大正12年)の関東大震災による山津波に襲われた小田原市根府川。当時の惨状を後世に伝えようと、ねぶ川里山を守る会(廣井隆史会長)がこのほど、土砂として流れ着き、今なお現存する巨石を「震災石」と命名した。

 石は根府川関所跡に古くからあるもので、横幅は約2m。同会では、地元に住む書家・廣井則江さん(64)と彫刻家の田中康二郎さん(66)の協力を得て、石に直接その名を彫り込んだ。

郷土史読み解き後世に伝える

 同会の内田昭光さん(78)の父・一正さんは生前、郷土史を調べ一冊の本にまとめていた。一正さんが10歳の時に被災した関東大震災と山津波の被害状況についても記されている。本によれば震災発生時、白糸川上流の大洞山が崩壊。大量の土砂が流れこみ、4Kmを5分という速さで滑り下りながら周辺の家屋を飲み込んでいったという。

 父から惨状を伝え聞いてきた内田さんは、全国の土砂災害を研究する井上公夫氏を招き、巨石が山津波由来のものとして調査を進めてきた。石彫について「災害が多発するなか地域の特性を今一度知り、後世に伝えていければ」と意義を語る。

 製作に携わった2人はともに石の由来までは知らなかったと声を揃える。「力強さを出せれば」と話す廣井さんが書いた字を、田中さんが2週間ほどかけて彫り上げた。散歩がてら手でなぞる近隣住民の姿も見られ、「石が命を吹き込まれ、元気になったようだ」(田中さん)。廣井さんは「遠い昔になってしまった震災を忘れないよう、たくさんの人に見てもらえたら」と話した。

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