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公開日:2020.06.27

小田原市水泳支援プロジェクト
水と触れあう時間を守る
授業中止受け民間名乗り

  • 水泳用マスクを着用し、バタ足指導(神奈中スイミング)

  • スポーツプラザホウトクの谷根正晃施設長

  • 小田原スイミングの仮屋原喬コーチ

 新型コロナウイルスの影響で、学校での水泳授業の中止や縮小が予定されている今夏。「子どもたちが水と触れ合う機会を作ろう」と、小田原市内のスイミングスクール3校が協力し小学生向けの水泳教室を企画した。

 「小田原市水泳支援プロジェクト」と銘打った企画は、市内の小学校に通学する1〜3年生に対し、無料で水泳指導を行うというもの。神奈中スイミングスクール小田原・スポーツプラザホウトク小田原・小田原スイミングクラブの3クラブが同日同時刻に、それぞれ水泳教室を実施する。

ライバルが協働

 感染防止の観点から、水泳授業中止の話が挙がりはじめた5月初旬。「海や川などレジャーに出かける人も多くなる夏を前に、水に慣れ、危険性を学ぶ機会がなくなってしまう。何とかしたい」と、発案者である鬼澤智拡さん(神奈中スイミング)は動機を明かす。正しい知識や術を身につけ水難事故を予防すると共に、自粛生活を強いられた子どもたちに水泳を通して身体を動かす時間を提供したいと企画した。「子どもを思う気持ちは一緒。市内全域でより多くの子どもたちが受けられるようにしなければ」と、普段はスクール生確保のため競い合うライバル校に直接出向き、合同実施を提案。これに対し「地域の子どもが少しでも泳げるようになれば」(スポーツプラザホウトク)「プールで水に入る楽しさを体験してほしい」(小田原スイミング)の2クラブが快諾した。

 「交わることのなかったクラブ同士が手をとりあった。こういう時だからこそ見えた絆だと思う」と鬼澤さん。日本スイミング協会の指針に基づき、指導者が水泳用マスクを着用するなど、感染対策も徹底した上で実施するべく、各クラブとも準備を進めている。なお市教育指導課では、6月初旬時点で市内全小学校の水泳授業中止の意向を把握しているという。

7/19・26実施

 水泳教室は7月19日(日)と26日(日)で、各日午前9時〜10時/午後1時〜2時の2回。定員は全クラブとも各回25人(一人1回のみ)。レッスン内容は「水慣れからバタ足程度」と共通している。申し込みは、7月15日(水)までに希望するクラブに電話で予約する(定員になり次第締め切り)。3クラブの申し込み先は▽神奈中スイミング【電話】0465・23・0450▽スポーツプラザホウトク【電話】0465・37・4600▽小田原スイミング【電話】0465・48・6588

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