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小田原ゆかり路面電車保存会 「里帰り」は12月予定 長崎電気軌道を訪問

文化

公開:2020年9月12日

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譲渡予定の車両を見学した保存会小室会長(右から3人目)らメンバーと長崎電気軌道の社員(3日)=写真は保存会提供
譲渡予定の車両を見学した保存会小室会長(右から3人目)らメンバーと長崎電気軌道の社員(3日)=写真は保存会提供

 昭和30年代はじめまで小田原市内を走っていた路面電車の「里帰りプロジェクト」に取り組む「小田原ゆかりの路面電車保存会」(小室刀時朗会長)が9月3日、現在車両を所有する長崎電気軌道(株)(長崎市)を訪問した。懸案だった小田原市内の設置場所が決まり、次の段階として車両移送方法の打ち合わせをすることが主な目的だ。

 里帰りするのは、箱根登山鉄道(株)が1956年まで小田原駅―板橋駅間で運行していた市内電車の車両。1965年の廃線後に長崎電気軌へ譲渡されていた。

 保存会の小室会長、平井丈夫副会長らは、長崎電気軌道本社浦上車庫で車両と対面。現地を見ながら運搬に大型クレーンや特殊車両が必要なことを確認、運搬費用についても話し合った。打ち合わせ後は長崎市役所で田上富久市長を表敬訪問し、プロジェクトへの思いを伝え守屋輝彦小田原市長の親書を手渡した。

 初めて譲渡車両の実物を見たという小室会長は「とても丁寧に保存されており『ありがとう』という気持ちになりました」と感想を述べた。

 小田原市内の保存場所は、南町で来年2月開業予定の交流拠点施設(事業主体・報徳仕法(株))の敷地内。施設では観光回遊や住民の3世代交流等を目的に地場産品のショップ、レストランなどが予定されている。車両設置は12月中、お披露目は施設開業に合わせ2月の予定だ。

広がる資金応援

 総事業費約1000万円調達のため、保存会ではクラウドファンディング(CF)と銀行振込で応援を募っている。

 CFには鉄道愛好家だけでなく市民からも広く支援が寄せられ、当初の目標額500万円は2週間で達成。目標を750万円に再設定し引き続き支援を呼び掛けている。

 CFの応援コメントでは「父が路面電車を利用していたので」「祖母に手を引かれ見に行った」など懐かしむ声と、「子どもたちの笑顔あふれる南町となるように」「地域のシンボルに」など未来への期待が記されている。小室会長は「コロナ禍でも多くの支援をいただき感謝とともに、活用に向けて決意を新たにした」という。

 CFはサイト「READYFOR」内の「小田原ゆかりの路面電車。64年越しの里帰りプロジェクト」から。期間は9月25日(金)まで。

 銀行振込は、口座「さがみ信用金庫本店・普通2112309・オダワラユカリノロメンデンシャホゾンカイ」へ。

 問い合わせは平井副会長【電話】090・3687・8355へ。

田上長崎市長(右)を表敬訪問した小室会長(中央)ら保存会メンバー
田上長崎市長(右)を表敬訪問した小室会長(中央)ら保存会メンバー

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