小田原市は9月11日、市内25校の市立小学校が12月に予定していた修学旅行を中止すると発表した。
市は今年度、5月に小学校6年生の修学旅行実施を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一旦見送りに。再度12月に4グループに分けてコロナ禍に対応した上での実施を目指し、調整を進めていた。
その後、市教育委員会と小学校長会による協議が行われ、宿泊を伴い集団で過ごす行程は依然として感染リスクが避けられないこと、滞在先で児童が発症した場合、長期滞留の可能性があることなどを考慮して中止の決断を下した。
11日には栢沼行雄教育長が市のホームページで保護者と小6児童に向けたメッセージを発信。栢沼教育長は保護者向けに「児童がとても楽しみにしていた行事であり、苦渋の決断となったが命と安全を最優先に考えたうえで判断した」など、中止への理解を求めた。
今回の通知によると各校は今後、代替えの事業を検討していくとしている。市教育指導課の担当者は「一律で何かを企画するのではなく、学校の規模や状況に合わせて思い出に残る学校行事を今年度中に考えていく。市としてもサポートしていきたい」と話している。
下郡3町は実施に向け調整中
箱根町の小学校は12月に日光を予定。真鶴町の小学校は12月に日光を予定し、場所は未定。湯河原町の小学校は調整中。