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移住レポート〔3〕 「トトロの家」に潮騒が響く 国府津で得た安らぎの日々

社会

公開:2021年2月20日

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自宅のリビングルームでくつろぐ
自宅のリビングルームでくつろぐ

 リビングルームを包む潮騒と日差しが、子どもたちの笑い声と交じり合う―。

 昨年7月、小田原市国府津の海岸そばの古民家に移住した上垣喜寛さん(37)一家。8年ほど住んだ千葉県船橋市内のマンションでは「買い物に不自由しないが、車通りが激しく、近くに公園もない」生活だった。コロナ禍で昨年、双子の長男・長女が通う保育園の臨時休園が続くと、日中元気いっぱいに走り回る我が子の足音で、階下の住民から苦情を受けることもあった。

 「自然が豊かで、安心して子育てと仕事を両立できる場所で暮らしたい」。転居を決意した一家が出合ったのが、相模湾を望む庭が広がる70坪の土地と、「しっかりとした木材で造られた」平屋だった。「子どもたちは、一目見て『トトロの家だ』と気に入ってくれた」と上垣さん。広々とした家の中、3歳の双子はきょうも笑顔で縦横無尽に駆け回る。

リモートワークも快適

 国府津では、快適なコワーキングスペースにも巡り合った。国道1号線沿いにオープンした「BLEND(ブレンド)」。東京都港区に事務所を構えるNPO法人「自伐型林業推進協会」で事務局長を務める上垣さんは、週1回ほどこのコワーキングスペースにパソコンを持ち込み、仕事に集中する。

 コロナ禍で情報通信技術を活用したリモートワークのニーズが高まる中、特に子育て世帯は自宅での作業に頭を抱えることが少なくない。愛くるしいわが子が無邪気に業務を妨げることもある。「オンラインでの緊急会議など、何かあったときにコワーキングスペースが近所にあると安心感につながる」と上垣さん。BLENDでは新たな仲間たちとの出会いもあり、この移住で得た財産は数え切れない。

BLENDで仕事をする上垣さん
BLENDで仕事をする上垣さん

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