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県子ども・子育て支援大賞 「ユガラボ」が最高賞 多世代交流を促進

社会

公開:2021年4月3日

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「多世代の居場所」(ユガラボ提供)
「多世代の居場所」(ユガラボ提供)

 子育て支援に取り組んでいる事業者、個人・団体を神奈川県が表彰する「第14回かながわ子ども・子育て支援大賞」の受賞者がこのほど発表され、湯河原町の「一般社団法人ユガラボ」が大賞、小田原市の「虹の会(口唇口蓋裂児の親の会)」が草の根賞を受賞した。

 一般社団法人ユガラボは、子どもから高齢者まで自由に過ごす拠点「ゆがわらっことつくる多世代の居場所」を中心に活動している。多世代がともに学び対話する「多世代共創塾」、地域住民が得意なことを生かして講師となる「ゆがわらっこ大学」、食事を作り食卓を囲む「居場食堂」などのプログラムを実施している。

 多世代交流への取り組みは、2014年度に慶応義塾大学SFC研究所と浜松医科大学、湯河原町による「未病に取り組む多世代共創コミュニティの形成と有効性検証」のプロジェクトとしてスタート。町内の一軒家をリノベーションし、16年に居場所を開所させた。18年に運営組織「ユガラボ」が設立され、東京都市大学や慶應義塾大学の学生と教員、地域スタッフが中心となり、企画や運営を担ってきた。

 湯河原町出身で、慶應義塾大学の非常勤講師を務めながら、湯河原町地方創生アドバイザーとしても活動する山田貴子代表理事は「コロナ禍の中でも、オンラインの居場所開設やひとり親家庭等への子ども宅食便などを実践してきました。子どもたちや地域の方と一緒に湯河原の未来をつくっていきたい」と語った。

虹の会も草の根賞

 「虹の会」は、約500人に1人が発症するといわれる唇や顎が裂けた状態で生まれる先天性疾患「口唇口蓋裂」について、情報交換する場をつくろうと、県小田原保健福祉事務所の歯科衛生士らの協力により1993年に発足。現在は小田原市を中心に県内から40人が参加し、年4回の言語聴覚士など専門家による勉強会や親同士の交流などを実施している。

 同会の高橋郁子会長は「現在も情報が少なく、当事者でないと分からないことも多い。自分自身がこの会の存在に救われ、活動を続けてこられた。悩んでいる方に寄り添っていきたい」と話した。

 同賞には応募があった県内23の事業者、団体・個人から、大賞1件、奨励賞1件、草の根賞3件、特別賞1件が選ばれた。

山田代表
山田代表
虹の会(中央が高橋会長)
虹の会(中央が高橋会長)

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