コロナ禍の中で迎えた2年目の5月の大型連休。箱根町は、若者の姿が目立った。来訪者の地域別では首都圏からは少なく、県内を中心に近隣地域が多くを占め、例年とは違う光景が見られた。
箱根町観光協会(箱根DMO)の佐藤守専務理事によると連休中、町内の宿泊施設はほぼ営業し、客数は約8割の埋まりだったという。「例年中心となる都心からの観光客は減り、県内の人が多かった。特に宿泊客よりも日帰り客が目立ち5月1日から4日は湯本駅前で登り道路の渋滞が見られた」と話した。昨年5月の大型連休は、町内の宿泊施設約260軒のうち約8割が休業し、閑散とした光景が広がっていた。
人出、短期に集中
元箱根にあるホテルは、1日から3日の宿泊数は定員の6〜7割で、それ以外の日は厳しい状況だったという。例年都心からの観光客や常連客が多くいる中、近隣地域からの観光客が多く、また、初めての宿泊者も目立ったと変化を口にした。「問い合わせは多くあったが感染拡大防止の観点から受入客数を抑えた。数日に集中しただけだったので残念」と担当者は肩を落とした。
強羅にあるホテルは4月30日から5月4日は満室に近い状態で、予約客が少ない5日は休館にしたという。かつての『数カ月前』から『数日前』の予約傾向に変わったことから、先々の予測が立たず営業か休館の判断に悩む」と担当者は利用者の変化に苦慮する。
大型連休中は延べ1万人前後の観光客で賑わう「箱根関所」は、コロナ前に比べて3分の1程度の人出。5月2日〜4日は、千人近い観光客があったがそれでも約半数。落合雅人所長は「イベントは全て中止。今は、コロナ収束後を見据え、企画を準備している」と話した。
箱根湯本駅近くの飲食店は、例年の売上の半分くらいと言葉少なめだ。「週末も人は少ない。この状況でもやっていくしかない」と絞り出すように語った。
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