戻る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2021.06.19

市内在住高井京香さん
「子どもの命 救いたい」
絵本出版で虐待に警鐘

  • 初の著書『僕のママ』を紹介する高井さん

 小田原市内在住の高井京香さん(24)がこのほど、児童虐待やネグレクト(育児放棄)を描いた絵本『僕のママ』を出版した(6月15日発行、文芸社、16頁、税込1210円)。「幼い頃から絵本が好き」という高井さんの初の著書で、自身が文を創作し、イラストレーターの山本えりこさんが絵を描いた。



 物語には、小さな男の子とその母親が登場する。男の子は母から暴行されるなど虐待を受けているものの、それでも「僕はママが大好き」。親を思う純真な子どもの心境が、少年の視点から描写されている。



 中学時代から託児所などで保育ボランティアに携わってきた高井さん。20歳の誕生日プレゼントとして、母親が手作りの絵本をくれたのをきっかけに「私も物語を書いてみよう」と、本格的に絵本の製作を考え始めた。



 テーマ設定の背景には、コロナ禍と子どもの虐待問題がある。家庭で過ごす時間が増えた親が、子どもを虐待するケースが少なくないという報道を目にした高井さん。「自分にできることはないか」と考え、絵本の原作を書いて出版社のコンテストに応募した。親たちに虐待の問題を考えてもらい「一人でも多くの子どもの命を救いたい」との願いを込めた。著書は市内の書店やオンラインなどで販売中。

 

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの新着記事

小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS