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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2021.07.17

♯4 ホワイエに常設絵画
個性重なり共感生まれる
アール・ド・ヴィーヴルが制作

  • ホワイエに飾られた、横6m、縦1mの絵画

  • 制作に取り組むアール・ド・ヴィーヴルのメンバー

  • 24人の彩りが重なり合う

 9月に開館を予定している新ホール「小田原三の丸ホール」のホワイエに、横6m、縦1mの絵画が飾られた。絵画はさがみ信用金庫が寄贈したもので、小田原市久野のアール・ド・ヴィーヴルのメンバー24人が制作した。



 アール・ド・ヴィーヴルは、障害がある人が表現活動を通じて社会と繋がり、自分らしく生きることをサポートしている認定NPO法人。アトリエでは、具象画、抽象画、文字を描く人など、個性豊かなメンバーが創作活動をしている。



 絵画制作に当たり、三の丸ホールの設計者、仙田満さんが依頼したテーマは「共感」。同法人のアートディレクターを務める中津川浩章さんが、メンバー一人ひとりとイメージを膨らませ、構想から約半年間かけて横2m、縦1mの絵画9作品が完成した。その中から、仙田さんとさがみ信用金庫が3作品を選定し、組み合わせて1つの大作が誕生した。



 海、山など小田原の豊かな自然や、魚やミカンなどの特産物も描かれ、「どれも力強く、素晴らしい」と、さがみ信用金庫。中津川さんは「さまざまな個性の人たちが一緒に描くことで共感が生まれていった。公共施設で障害がある人の作品を常設展示してるホールは国内でも珍しいのでは」と話す。法人理事長の萩原美由紀さんは、「24人の色が混ざり合い、重なり合い、支え合って完成したインクルーシブな作品。誰もが楽しめて、共感し合えるホールの象徴になれば」と期待を寄せた。

 

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