第33回全日本ビーチバレーボール大学男女選手権大会が7月15日、16日に兵庫県で開催され、産業能率大学女子ビーチバレー部の山田紗也香選手(4年・小田原市在住)とオト パウリネ恵美里選手(3年)ペアが昨年に続き連覇を達成した。
20チームが出場した女子トーナメント。山田・オト組は初戦、鹿屋体育大学、次の日本体育大学ともにストレートで勝利し準決勝へ。相手は同じ産能大の後輩ペア。山田選手が「力は互角だけれど負けたくなかった」という通り、試合は両者が1セットずつ取る接戦に。3セット目も一進一退の攻防が続くが、最後は山田選手が2連続のサービスエースで接戦をものにした。
決勝の相手は神戸学院大学。前の試合での勝利で勢いに乗り、「勝てる自信はあった」と、相手に1セットも取らせずストレート勝ちで優勝。「2連覇できてほっとした。プロの仲間入りできる良い実績作りができた」と山田選手。オト選手も「優勝できて安心した。来年はペアが変わり、1からのスタートになるが頑張りたい」と語った。
タイプの違う2人
山田選手はテクニックを駆使した頭脳プレーを得意とし、オト選手は強打力などパワーが持ち味。「オト選手のパワーを生かすため、私が考えて、相手の嫌がることをついていく。2人のタイプが全く違う」と山田選手は分析する。
産能大女子ビーチバレー部は同選手権で7度目の優勝。強さの秘密は、川合庶(ちかし)ヘッドコーチが、選手の自主性を重んじ、自ら考えさせる指導を徹底してくれるからだという。2人は「やりたいようにやらせてくれる」と口を揃える。
酒匂中学3年生の時にビーチバレーを始め、湘南ベルマーレユースを経て産能大に進んだ山田選手。「将来はエッフェル塔の前でプレーしたい」とパリ五輪出場への目標を力強く語った。