小田原三の丸ホールで9月26日、小田原市民ホール開館記念事業の「中根希子 ピアノ開きコンサート」が開催された。
中根さんは小田原市在住のピアニストで、同ホールに新しく迎え入れたスタインウェイ&サンズ社製ピアノの選定者。6月から約3カ月間に渡り1日6時間、合計130時間以上かけてピアノを新しい環境に慣らすための弾き込みを行った。
新型コロナ感染拡大防止のため、客席を減らして行われたピアノ開きだったが、中根さんが奏でる音色を求めて420人が訪れた。最初はドビュッシー「忘れられた映像」より3曲が披露され、続いて選定の際にも弾いた「月の光」が会場を包んだ。
第2部の冒頭では、選定の様子や弾き込みを記録したドキュメンタリー映像が流れた。中根さんは「楽器は生き物。最初は目も合わせてくれなくても、語り掛けていくうちに答えてくれるようになる。まるで中学生の男の子みたいで、成長が楽しみ」と話した。
コンサート終了後も拍手は鳴りやまず、アンコールに応えた中根さん。最前列に座る5人の好きな音「ミ・ラ・ソ・シ・ド」から連想し、即興で作った「今日の小田原の曲」を演奏した。
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