和菓子店「和菓子うめぞの」(小田原市栢山・勝俣統代表)がこのほど、神奈川県西地域の四季折々の風景を描いた包装紙を作成した=写真上。
同店は1970年創業。2代目の勝俣代表と妻の綾美さんは「和菓子を身近に感じてほしい」との思いから子ども向けの和菓子作り体験など、地域の企画にも参加してきた。
菓子折りは贈答品に使われることが多く、「地域の魅力をもっと伝えたい」と、包装紙のデザイン見直しを検討。7月に姉で同店の企画運営をサポートする尾身恵さんに相談して、尾身さんの友人でイラストレーターの山田花菜さん(こども風景デザイン室・南足柄市)に、イラストを依頼した。
絵本作家でもある山田さんは「四季を通じて楽しんでいただける地元愛にあふれたデザイン」を提案。同店の人気商品の1つ、色とりどりの琥珀糖のほか二宮金次郎や酒匂川、相模湾、同店が他市町に隣接していることから矢倉岳、金太郎、アジサイなども温かみのあるタッチで描いた。
10月に包装紙2種類と、季節に合わせた店名シールなどが完成した。来店者からは「かわいい」と好評だという。勝俣さん夫妻は「手に取った方が笑顔になり、地域の魅力で話が弾むきっかけになれば嬉しい」と話している。