真鶴町の選挙人名簿を不正にコピーし、自らの町長選に利用していた問題で、松本一彦氏が11月4日、同町議会の臨時議会での同意を受け、町長を辞職した。また、コピーを受け取った岩本克美議員は議長職の辞任が認められ、青木健議員は議会運営委員会委員長を辞任した。
臨時議会後の会見で松本氏は「謝罪してもしきれない心境」と述べたほか、新たに2016年の町長選の際、出馬した青木議員の依頼で選挙人名簿を不正に複写し、青木氏に提供したと公表。これに対し、同会見で青木議員は「依頼したおぼえはない」と否定した。
次期町長選は12月19日
松本氏の辞職に伴い、町は当面の間、同町の上甲新太郎参事が町長職務代理者を務めるとしている。次の町長選は12月14日(火)告示、19日(日)投開票で実施予定。
また臨時議会では、新議長として田中俊一議員(公明党)が選出された。現在3期目で、副議長や総務経済常任委員会委員長などを歴任した田中議員は「健全で良識ある行政のチェック機関としての議会をつくらねば」と話した。
(11月10日起稿)