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公開日:2022.03.05

酒匂郵便局が120周年
「地域に感謝」記念グッズ製作

  • 記念品を製作した酒匂郵便局(右が川瀬局長)

  • 120周年記念の木製ハガキ

 酒匂郵便局(川瀬潤(ゆたか)局長)が3月10日に開局120周年を迎えることを記念し、オリジナルハガキなどを製作した。同日から先着200人に無料で配布する。



 同局は1902(明治35)年、酒匂村の初代村長で潤さんの高祖父にあたる川瀬市右衛門さん宅の敷地内に開局した。小田原市内では小田原郵便局、小田原東郵便局に続き3番目で、旧特定郵便局では最も早い。開局当時の営業時間は午前6時から午後10時まで。初年度の書留郵便物の引受数は183通、小包は319個という記録が残っている。その後44(昭和19)年に現在の地(酒匂4の8の6)に移転した。



 潤さんは民間企業に就職したが、その後郵便局に入り2002年に6代目局長に就任した。この年は酒匂郵便局が開局100周年を迎えた年で、地域への感謝の気持ちを込めて歴史をまとめた資料を作成したほか、ヨーヨー釣りなどの企画を実施した。今回はコロナ下のため、記念グッズを製作して配布することにした。潤さんは「小学生時代のあだ名が"郵便為替(かわせ)"で、当時は郵便局長になりたくないと思っていた。今はこういった企画も自由にできることもあり、仕事に面白さを感じている」と話す。



 今回製作したのは小田原・箱根産の間伐材を使った木製ハガキと丸型ポストのストラップ、小型印の3つ。ハガキは地元で木製品を製造販売する(株)ラ・ルースに依頼して作った。酒匂郵便局で現存する最も古い、大正時代の局舎の写真が印刷されている。ストラップと合わせて、先着200人に窓口で配布する。



期間限定でオリジナル押印



 また局舎と東海道の松並木をあしらった小型印を3月10日(木)から4月8日(金)まで、窓口で63円以上の切手を貼付したハガキや台紙に押印する。ほかにも期間中は小田原市内に現存する丸型ポストの写真展も行われる。



 潤さんは「長きにわたり酒匂郵便局を支えていただいた地域の皆さまに、感謝の気持ちを込めて企画した。ぜひ手紙などを書くきっかけにしてもらえればうれしい」と話した。

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