神奈川県によると、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(3回目)の対象者接種率は4月17日現在、県全体の全対象年齢(12歳以上)で59・69%。うち真鶴町は75・97%と県内33市町村で3番目に高い比率となった。追加接種率などについて、県西1市3町の状況を調べた。 (数値は4月17日現在)
接種率は、市よりも人口の少ない町村が高くなる傾向がある。
足柄下郡3町の12歳以上の対象者接種率は、真鶴町が75・97%、箱根町が66・36%、湯河原町が65・95%で、いずれも県全体の数値を上回った。小田原市は58・68%で、県全体の数値をわずかに下回ったものの、ほぼ同じ水準となった。
また、65歳以上の高齢者の対象者接種率をみると、県全体では91・35%に上っている。県西1市3町では真鶴町の93・56%が最も高く、次いで箱根町が92・44%、湯河原町が90・64%、小田原市が89・97%と続いている。
12〜19歳は1割未満
高齢者の追加接種率が県全体で高水準となっている一方、若年層では比率の低さが際立っている。県全体での12〜19歳の対象者接種率は9・87%と、1割にも満たない。20〜29歳でも33・49%と、3割強にとどまっている。
1市3町の12〜19歳の状況をみると小田原市が4・87%、湯河原町が6・85%(箱根町、真鶴町は統計を取っていない、または取材時点で不明)。3回目の接種は、2回目の接種完了から6カ月以上経過後に受けられる。小田原市健康づくり課は「若い層には、これから接種券が届くという人がいるものの、高齢者に比べて追加接種への関心は高くない傾向がみられる」とし、市は若年層への周知を図っている。
小児用の接種状況
また、5〜11歳までの小児用ワクチンに関しては、県西1市3町でも3月から接種が開始されている。
2回目まで完了している子どもの接種率は箱根町が21・67%、真鶴町が21・4%、湯河原町が9・73%、小田原市が1・38%。いずれの市町も、接種が始まって2カ月未満ということもあり、今後の増加が予想される。
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