湯河原町議会の第44代議長に就任した 山本 俊明さん 湯河原町吉浜在住 43歳
伝統も人の心も大切に
○…湯河原町議会議長に就任して1カ月半。議会の舵取り役の責任を双肩に感じ「身の引き締まる思い。今後は町のホームページを通じた町民への議会情報発信の拡充などに力を入れたい」と話す。また、町議会でのタブレット端末の本格運用開始から2年が経過し「任期中、導入による効果を検証していきながら、さらに効率よく運用できるよう検討を進めたい」と意欲を示す。
○…町議として現在4期目。今年(令和4年)4月4日に第44代議長になり、偶然にも見事にゾロ目に。「年齢も44歳だったら、とも思いましたが、今はまだ43歳です」と明るく話し、周囲の笑いを誘った。そんなサービス精神を忘れないのは人の心を大切にしたいという姿勢の表れだ。
○…生まれも育ちも湯河原町。小学生の頃から太鼓演奏などお囃子の練習を重ね、腕前を今でも町内の夏祭りなど数々の場面で披露する。演奏活動への情熱を胸に、現在は吉浜囃子保存會で事務局長を務めている。「幼い頃からお囃子が聞こえてくると、夏が来たなと感じる」。季節の到来を告げる祭りや、お囃子の練習は町民同士の大切な交流の場。コロナ禍で稽古や行事の中止を余儀なくされている中、コミュニティ内の絆が薄れてしまうことを憂い「町の大切な伝統を継承していきたい」と言葉に力を込める。
○…学生時代、雑誌で目にした機械時計の精密さや美しさに心を奪われた。小田原高校卒業後は専門学校で時計修理を学び、現在も議員活動をしながら修理業にも心血を注ぐ。「どんなに古い腕時計でも、持ち主にとっては思い出の詰まった大切な品」。修理するときは依頼主の気持ちに寄り添い、心を込める。大切にしているのは、人の心だ。
|
|
|
|
|
|