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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2026.02.28

枯れない盆栽(クラフト盆栽)作家「Bon」として活動する
澤野 久美子さん
小田原市城山在住 49歳

  • 澤野 久美子さん (写真1)

クラフト盆栽の「面白さ」発信

 ○…針金や和紙、樹脂粘土に油絵の具で着色し、幹から花弁の細部まで手作業で作り上げる「枯れない盆栽」。雅な佇まいに、荒々しさやユーモアを忍ばせる作品を生み出している。肩書に添える「盆たれすと」に、盆栽への興味(Interest)を広げたい願いを込め、地元での個展やワークショップから海外でのグループ展まで、小田原から世界へ魅力を発信している。

 ○…20代で市内の精肉会社に入社し、当時始まったばかりのインターネット販売に携わり、以降ネット関連企業を渡り歩いた。30代後半でアメリカや韓国へ赴任し、新部署の立ち上げや商品開発に奔走した。異国の地で日本文化に感動する人々の姿に触れ、「当たり前だと思っていたモノやコトがクールだって言われ、日本の美の深さを再認識しました」。帰国後、母親の病気をきっかけに「家族との時間を大切にしたい」と勤めていた会社を退職。高校時代から親しんだ陶芸や、趣味の粘土細工の経験をつなぎ合わせ、作家としての道を歩み始めた。

 ○…現在は愛犬と夫との暮らしを送るも「衣食住以外は、ほとんどが創作の時間」と苦笑。「一番のファン」を自認する夫はイベント時にはスタッフでサポートするなど、「一緒に動かしてくれている感じですね」と家族への感謝がにじむ。

 ○…「造形でも風や匂い、情景まで想像してもらえるような表現ができる」。画面越しのネット販売に関わってきたからこそ、改めて対面での交流の大切さと世界へ発信できる強みを肌で感じている。クラフト盆栽でのコミュニティづくりと日本文化の積極的な発信、両軸で伝えたいのは伝統と自由な発想。手仕事で作り出す1枚の花弁から見る人の心に「興味関心」の種をまいていく。

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