小田原・箱根・湯河原・真鶴 経済
公開日:2022.07.16
「お客様視点」で箱根巡り
観光事業所スタッフが研修
私服姿で箱根湯本駅の改札前に集まる15人ほどの男女。箱根プロモーションフォーラム(箱プロ)が主催する「箱根スタッフ観光研修会」の参加者たちだ。
箱プロは観光関連企業らが会員で、施設の枠を超えて観光集客の企画や実施、情報交換などに取り組んでいる。研修は、「観光船やロープウェイに乗ったことがない、美術館に行ったことがない」など箱根観光が未経験のスタッフが多い実情を踏まえ、箱根全体のサービス向上やネットワークづくりを目的に実施しているものだ。
13回目の開催となった7月4日。参加メンバーは20代から50代のホテルや美術館等のスタッフで、海外や県外出身者も多い。移動は電車、ケーブルカー、ロープウェイ、船、バスなどで協力する小田急ホールディングスから支給された視察用フリーパスを使用する。昼食や土産を買うことも目的でその費用も一定額が支給される。
メンバーは箱根湯本駅で3グループに分かれ出発。美術館の見学や、今回のテーマ「箱根の涼しい夏休みを探す旅」にそって夏をイメージさせる景色の写真やかき氷などの食レポ動画の撮影にチャレンジした。
研修を終え寺岡未楓子さん(23・ホテルおかだ勤務)は「他の会社、年齢も異なる人たちの交流もできて勉強になった」と話した。箱プロの中嶋順事務局長は「『自分たちが観光客の気持ちで体験できた』との報告もありました。さまざまな地域からの箱根に住み勤めるスタッフのポテンシャルの高さがこの町の観光を支えていると実感できた」と振り返った。
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