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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2022.09.03

地元団体
主人公役に認知症当事者
箱根旅行の動画を制作

  • ホテルの中で迷った主人公が、家族と再会するシーンの撮影の様子

 県西地域の医療・保健・介護団体で構成する認知症をにんちしよう会と、箱根町地域包括支援センターが協力して、「認知症の理解促進」動画制作を進めている。

 動画は、認知症の主人公と妻、息子の家族3人で箱根に観光に訪れるというドラマ仕立てで、10分から15分ほど。初めは不安に感じる家族だったが、認知症サポーター養成講座を受講したホテルスタッフの的確で心温かい対応によって楽しい旅の思い出をつくるというストーリーだ。

 撮影は8月17日と29日の2日間、箱根町社会福祉協議会と小田原市の武井内科医院、ホテルインディゴ箱根強羅で行われた。認知症の主人公役は、シンガーソングライターとして活動する松浦謙一さん(67)。松浦さんは2004年にパーキンソン病に、17年にレビー小体型認知症になり、劇中では当事者ならではの核心に迫る演技を披露した。妻役を演じる松浦さんの妻のえり子さん(61)は、「家族も周囲も認知症を理解することで、認知症でも観光を楽しめるということを伝えられたら」と話した。

 動画は世界アルツハイマーデーの9月21日(水)に、認知症をにんちしよう会のYouTubeチャンネルで公開される。

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