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公開日:2022.10.15
小田原市消防本部
日勤救急隊を試行
出動ピークなどに対応
小田原市消防本部は救急需要の増加を踏まえ、特に集中する日中に対応する「日勤救急隊」の試行運用を10月3日から開始した。県内では横浜市、横須賀市、相模原市に続き4例目。
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救急隊は通常、24時間勤務の交代制だが、日勤救急隊は土日祝休日を除く午前8時半から午後5時15分まで勤務する。
市消防本部救急課によると、2022年1月1日から9月30日までの救急出動件数は1万3706件で、昨年同時期の17・8%増。7月29日は新型コロナの第7波と猛暑による熱中症が重なったこともあり、24時間の出動件数が過去最高の88件を記録した。また21年中の午前8時台から午後5時台の10時間は、出動全体の約6割を占めた。
同課は「救急車の出動が急増すると、現場に到着するまで時間がかかる場合がある。隊員は休憩や食事をとる間も無く連続出動することもあり、健康管理への影響も心配されていた」と現状を話す。その解決策として「日勤救急隊」の試行を決定した。即座に消防職員を増員することは難しく、現状の24時間勤務体制から一部の人員を異動させた形だ。
配置されたのは4人(再任用1人含む)。開始から3日間の出動件数は7件。隊長の府川誠一さんは「夜間に救急出動が重なると疲労がたまる。それが軽減されている」と話す。
また同課は「育児や介護などで24時間勤務が困難な職員や定年後の再任用職員が、これまで培った技術や経験を救急現場で生かす選択肢ができる」と説明。消防・救急業務を兼務する隊の火災対応など消防業務に携わる時間を増やせることでの消防力の向上も期待できるとする。「65歳以上の高齢者の搬送が全体の6割を超え、救急需要は今後も増加が予想される。試行の中で活用や運用などを検討したい」と話した。
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