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公開日:2023.07.01

小田原駅西口
広場と建物 一体案を公表
市、今年度に基本構想策定

  • 市が示した案のひとつ。B街区にロータリーの一部を広げ、広場上空には低層階が配置されている(市資料より作成)

  • 「B街区」から見たロータリー

 再開発が進む小田原駅西口について市はこのほど、東京方面に面した街区と駅前広場の一体的な土地利用を検討すると公表した。市は建物と広場を重複利用する案を示しており、今年度中の基本構想策定を進めていく。

 駅西口は、先行して建替え工事が行われている通称・新幹線ビル(A街区/約3000平方メートル)とロータリーなどの広場(約5600平方メートル)、将来的な建物建設が予定されている東京方面の敷地(B街区/約4600平方メートル)に分けられる。市議会6月定例会の建設経済常任委員会で示されたのは、広場とB街区の一体的な土地利用を考えるというものだ。

 報告では整備に向けた方向性として、広場は現在の敷地よりも機能拡張が必要であることから、B街区の再開発ビルの一部に広場スペースを確保。現在の広場上空にビルスペースを配置し、重複させることで敷地一体を有効利用するとしている。

事業費 最大165億円

 市は報告の中で、B街区ビルの低層階を商業・業務施設、高層階を住宅とし、B街区に拡張する広場敷地と現広場上空に構えるビルスペースの度合いが異なる4案を公表。概算費用は110億円から165億円になると試算している。

 市都市計画課の担当者は「一体的整備がどういうものか不明瞭な部分も多いので検討案を示した。公共施設と建築物の整備とすることで補助金も活用し、事業が成立する概算となった。4案を参考に関係機関と良好な都市空間創出を目指したい」と話している。

 同地はこれまで、地権者による団体、市がそれぞれ調査検討を行い課題を抽出。都市型住宅や交流空間、商業集積による賑わい創出に加え、バスやタクシー、自家用車のルート再整備による利便性向上が必要であるとの結論が出されていた。

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