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公開日:2023.09.02
旭丘高校相撲部
13年目 初の全国制覇
デルゲルバトさん個人優勝
新名学園旭丘高校相撲部(岸田光弘顧問)のデルゲルバトさん(3年)が8月15日に青森県で開催された「第72回全国高校相撲十和田大会」の個人戦で優勝した。2011年の立ち上げ以来、初の全国制覇を成し遂げた。
同校の相撲の歴史は一人の生徒と岸田顧問の二人三脚で始まった―。その生徒は現在副顧問を務める千葉醇也さん。校舎の中庭に石灰で描いた即席土俵でスタートし、「団体・個人で日本一」を目指し稽古してきた。
16年に国際連携教育の一環として留学生の受け入れを開始。その一人、チョイジルスレンさんが高校3年時にインターハイ個人戦で準優勝。世界ジュニア大会のモンゴル代表として部員が出場し団体戦で準優勝を飾るなど、着実に力をつけてきた。今では全国大会の常連となり、角界にも力士を輩出している。
また22年にチョイジルスレンさんが学生横綱に、奥知久さん(現日体大3年)が今年10月の世界選手権代表選出と卒業生の朗報が続く中で、現役生も発奮。全国選抜高等学校相撲弘前大会と相撲の甲子園「高等学校相撲金沢大会」で団体5位に入賞したが、"あと一歩"が遠かった。
頂点へ「今年こそ」ベスト16の壁を打破
「今年こそ全国制覇を」―。卒業生が母校を訪れて現役生に胸を貸すなど「チーム旭丘」で稽古を重ねて迎えた十和田大会。デルゲルバトさんは「気持ちとテクニックを磨く良い稽古ができていた。優勝しなければ駄目」と気合を入れて臨んだ。これまで立ちはだかっていたというベスト16の壁を突破し「気持ちが入った」。
決勝戦の相手は、高校横綱を破ったバヤルボルド選手(福岡・希望が丘高)。攻めの姿勢で相手を上手出し投げで下し、念願の頂点に立った。優勝を決めた瞬間、真っ先にメンバーが全身で喜ぶ姿が目に入ったと言い「うれしかったし、気持ちがめっちゃ良かった」と振り返る。
岸田顧問は「コロナの影響を受けた中で語学や勉強、稽古を頑張った努力の賜物」と教え子を讃える。また相撲部を見守り、応援してくれる水野浩学校長や地域の人などに感謝の思いを述べた。
全国制覇の達成を後輩に託すも、岸田顧問と同じ指導者の道に進んで手ほどきしてきた千葉副顧問も「まるで夢のようだ。本当にうれしい」と笑顔を見せる。
今後はもう一つの目標「団体戦での全国制覇」に挑む。相撲場内には稽古に励む部員の熱を帯びた声が響き渡っていた。
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