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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2023.12.09

眞樂寺で60年ぶりに復活
小田原三大謡曲の『国府津』

  • 本堂で『国府津』を披露する観世流朗声会

 小田原市国府津の浄土真宗寺院、眞樂(しんらく)寺でこのほど、小田原観世流三大謡曲のひとつ『国府津』が約60年ぶりに上演された。

 『国府津』は親鸞聖人がかつて同寺を訪れたときの足跡を辿って、蓮如上人が記した手記が基となっている謡曲。版木やそれを写したものが文字として同寺に受け継がれている。ところが歌い継ぐ人がいなくなり、昭和初期から上演される機会がなくなっていた。

 昨年の秋頃に住職の平成人さんの何気ない会話から、檀家を通じて、謡曲を継承している団体、観世流朗声会に話が伝わり『国府津』の復活に向け動き出したという。同会の杉崎二郎さんは「誰も聞いたことがない曲に節をつけることから始め、謡曲も進化しているので今の形に調整した」と試行錯誤の過程を振り返る。練習を重ね、同寺の檀家など約20人に向け披露した。平住職は「これからも三大謡曲のひとつとして大事にしていきたい」と話した。

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