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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2024.04.13

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める
大曽根 一成さん
小田原市曽我光海在住 44歳

神奈川の美味しさ届けたい

 ○…「神奈川には魅力的な食がたくさんある。多くのバイヤーに伝えたい」。県内の食に携わる事業者とスーパーマーケットを始めとする仕入れ担当者とのマッチングのための展示商談会を、昨年初めて実施。「盛況で終えた初回の熱が冷めないうちに」と今年10月に第2回を計画、その中心を担う。募集開始1カ月で70社がエントリーするなど、滑り出しは順調だ。「半分は不安、半分は期待。真価が問われる回」と力を込める。

 ○…自身が経営する「(株)ナチュレ」は、小田原で国産、神奈川県産のフルーツのゼリーやグミを製造販売する食品会社。都内の展示会などに参加する中で「神奈川からの出展は5社程度だった。バイヤーの『これだけか』という言葉がひっかかった」。経営者の先輩に「いっそ自分で企画してみては」と提案され、スイッチオン。取引先や関係機関などに協力を依頼し運営メンバーを集めた。手探りだったが多くの事業者やバイヤーが賛同。当日の盛り上がりに「人と人がつながる場にビジネスが生まれるんだ」と実感した。

 ○…小田原の食品会社の三男として育つ。「人と違う経験を」と高校卒業後、オーストラリアに3年間留学。都内の会社を経て、家業に戻った後も考えるのは常に「新しいこと」。「日本人はフルーツを食べないよね」という一言に閃き、32歳で起業。フルーツ加工品の販売を始めた。産地にこだわる商品はアジアでも人気に。「日本の美味しいを世界に広げたい」

 ○…子どもの頃から続けるサッカーが息抜き。40歳以上限定の試合にも出場し汗を流す。地元商工会にも積極的に関わり、イベント後の一体感は疲れも吹き飛ぶという。「自由にやらせてくれる妻と子どもたちに感謝」と笑顔を浮かべた。

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