箱根町は6月5日、2024年の入込観光客数が前年比104・1%の2031万人となったと発表した。入込客数が2000万人を超えたのは6年ぶり。
宿泊客は前年比101・2%の398万4千人。このうち外国人観光客は、水際対策の終了が要因で前年から14万9千人増加の49万3千人となった。外国人の町観光案内所利用状況でみると、上位がアメリカ、中国、韓国。特に中国は23年では上位5カ国に入っていなかったが急増した。一方、日本人観光客は物価高騰やパリオリンピック開催に伴う出控えなどの影響を受け、前年を下回った。
日帰り客は、1632万6千人とコロナ前の水準近くまで回復した。公共交通機関の乗車パスが好調だったことに加え、宿泊客と同様に外国人観光客の増加を理由に、前年を上回った。
月別では、仙石原すすき草原や紅葉が見ごろになった11月が前年に続き最大入込で210万人超。閑散期とされる2月、3月、6月はインバウンド需要の好調で前年を上回るも、8月、9月は台風の影響などもあり、前年を下回った。
(一財)箱根町観光協会(箱根DMO)の佐藤守専務理事は、8月の入込客数が減少傾向にあることに危機感を示したほか、「観光地経営として人数も大事だが、満足度を上げて観光消費を高めていくことが重要。PRをした結果、混雑して行きたいところに行けないとなると、次がどんどんなくなっていく。混雑の集中を避けるためにも箱根観光デジタルマップや『はこタビ』を使って分散していくことが大事」と述べた。
勝俣浩行町長は「箱根DMOや民間企業と連携しながら、ブランド力の強化と国内客層への魅力発信を進め、世界中の人々から愛され続けるオンリーワンの観光の町を目指して取り組んでいきたい」と話した。
![]() 観光客でにぎわう湯本駅前商店街(6月10日)
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