小田原・箱根・湯河原・真鶴 教育
公開日:2025.06.20
千代中生が田植えに挑戦
地域の協力で農業体験
小田原市立千代中学校の1年生(182人)が6月12日、同校そばの田んぼ「千代中カントリーファーム」で田植えに挑戦した=写真。
これは農業を通して地域を知ることを目的にした「農業体験学習」で、2017年から上府中地区まちづくり委員会(白木章委員長)と実施。昨年度からは小田原版STEAM教育のテーマとしても取り組んでいる。JAかながわ西湘成田支店、上府中地区自治会連合会、同地区民生委員児童委員協議会など、地域団体が協力している。
この日、生徒は泥に足を取られてふらつきながら「腰が痛い」と手植えならではの苦労を体験しながらも、ていねいに苗を植えていた。
白木委員長は「この地域で田植えは、縄文時代から続いている。約2500年前の子どもたちと同じ体験をし、その大切さを感じてもらえれば」と話した。
今後、7月に雑草をとり(稗(ひえ)とり)、順調に育てば秋に約420kgを収穫できる予定。コメは生徒に配布されるほか、地域のこども食堂で活用していく。また保護者らに向けて販売し、売上金を来年度の苗代の費用などに充てる。
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